皮膚がん

有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)(SCC)は表皮細胞のがんです。

有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)(SCC)は表皮細胞のがんです。

熱傷や怪我などの外傷、紫外線、放射線、特殊な薬剤の暴露などが原因といわれています。日光角化症(光線角化症)という癌の早期病変から有棘細胞癌が生じることもあります。病気の進行の程度により症状は異なりますが、カリフラワー状の腫瘤、硬い角質に覆われたシコリ、治りにくい潰瘍などが特徴的な所見です。進行すると、悪臭を伴うこともあり、リンパ節や他の臓器に転移することもあります。病変が皮膚に限局していれば、ほとんどの場合、手術療法で治ります。

基底細胞癌(きていさいぼうがん)(BCC)は毛穴から発生する皮膚がんと考えられています。

長年にわたる紫外線の暴露が主な原因です。高齢者の顔面に好発します。症状は、黒色調のホクロ様のシコリのことが多く、そのシコリの中に潰瘍を伴っていることもあります。その他の病型として、平らなカサカサした褐色の局面、瘢痕(傷あと)様に見える病変もあります。

転移することはありませんが、長年放置しておくと大きくなり、皮膚を超えて筋肉や骨にまで浸潤し、手術できなくなることもあります。

通常であれば、日帰りの外来手術で治療できます。

※日帰り手術には手術前後の経過観察が必要です。

ダーモスコピー

ダーモスコーピー

ダーモスコープ(ダーモスコピー)で病変を拡大して観察すれば簡単に診断できますので、気になる病変があれば、ダーモスコープで診察できる皮膚科専門医を受診してください。

基底細胞癌