シミ・ソバカス

シミは皮膚科的には肝斑(かんぱん)という色素斑の俗称です。

肝斑は顔面のびまん性の色素斑で、目の周りだけ色がつかないのが特徴です。日焼け後の色素沈着症と考えられています。世間一般でいうシミは老人性色素斑(年齢斑)、真皮メラノサイトーシス、ホクロなどの色素病変を指すことが多いようです。老人性色素斑(年齢斑)は字のごとく加齢に伴う色素斑です。真皮メラノサイトーシスは、肝斑やソバカスと間違われることが多い色素病変です。真皮内にメラニンを産生する細胞があることで生じます。老人性色素斑、真皮メラノサイトーシスともにQスイッチレーザー治療が行われ効果が期待できます。

基本的に保険適応外の治療ですので、詳細は医療機関にご相談ください。

ソバカスは医学的に雀卵斑(じゃくらんはん)といいます。

症状は両頬に生じる左右対称性の点状色素斑です。金髪・青い目の白人に多く、日本人での発症はまれで、白人に近い色白の人に生じます。「ソバカスが気になる」と受診する日本人のほとんどが、真皮メラノサイトーシスのことが多いです。